病気になると
それまでできてたことが
できなくなる。
一時的なら
我慢もできるかもしれないけど
長期や一生という長さになると
気が遠くなってしまう。
最初は
なんとか病を消そうとしてた。
あがいて、焦って、がむしゃらに
「元に戻る」ための努力を
繰り返してた。
でもその努力の根底には
「こんな私はダメだ」
「前の私に戻らなければ」
という
その時点での自分に対する
強い否定があった。
「治さなきゃ」
「もっと頑張らなきゃ」
と、自分を追い詰めるたびに。
本当は
休まなければいけない体と心を
酷使してしまってたと思う。
その結果、病は悪化していく。
そうして私は、ますます
「ダメな私」
「情けない自分」
を実感して。
さらに自分を責める――。
そんな悪循環の中にいた。
焦りが
自己否定が
自己嫌悪が
行動へと駆り立てる。
「止まること」が
一番必要な時期に
「動かずにはいられない」
自分がいた。
今振り返ると
あの頃の私は
懸命に戦っていたのだと思う。
けれどその戦いは
いつまでも終わらなかった。
なぜなら
私が戦ってた相手は。
病を抱えてる
「私自身」だったから…。
そうして私は、自分自身で
病を悪化させていった。
ここに。
その頃の自分に
かけてあげたい言葉を載せる。
『今を泣いたら』
歌詞『今を泣いたら』
さびしいと言ったら
すべてが崩れそうで
本当の気持は
心の奥に隠している
心あふれそうでも
泣かずにこらえてきた
だけど今疲れて
もう歩けない気がする
そんなときは ねえ
もういいよと言われたい
頑張ったねと言われて
優しくされたいな
そうして今を泣けたら
きっと楽になるから
明日には 笑顔の
自分でいられますように
しんどいと言ったら
とても嫌われそうで
無理しても笑って
大丈夫なふりをしている
倒れそうなときでも
なんとか立ち続けた
だけど今動けない
そんな自分に苛立つ
そんなときは ねえ
寄り添っていてほしい
言葉なくてもいいから
甘えていたいな
そうして今を泣けたら
ずっと楽になるから
明日には笑顔の
きっと自分でいたいな
笑顔の自分でいたいな
泣けることは幸せ…。
苦しすぎても悲しすぎても
泣けないものだから──。