第5章: 宇宙からの贈り物 ~山との暮らし~: 小章6

都会のジョージ

東京ぐらしの友人が
遊びに来た時のこと。

友人は
自分の中の常識が
すべて覆ってしまい
混乱していた。

その時の
友人の心情を歌にしてみた。

『都会のジョージⅡ』

※DTMアレンジバージョン。歌は合成音声です。

歌詞『都会のジョージⅡ』

世間の常識 みんなの知識
おれの未来はどこだ?
世間の常識 みんなの知識
おれの未来はどこいった?

魚を焼こうと思ったら
グリルボタンがなかったし
ご飯を炊こうと思ったら
炊飯器がなかったし

世間の常識 みんなの知識
おれの未来はどこいった?

お風呂にはいろと思ったら
給湯機がなかったし
レンジをつかおと思ったら
コンセントが抜けてたし

世間の常識 みんなの知識
おれの未来はどこいった?

車に乗ろうと思ったら
オートマ車じゃなかったし
バイクに乗ろうと思ったら
スクーターじゃなかったし

世間の常識 みんなの知識
おれの未来はどこいった?

携帯つかおと思ったら
圏外の表示だし
パソコンやろうと思ったら
ウィンドウズじゃなかったし

世間の常識 みんなの知識
おれの未来はどこいった?

トイレにはいろと思ったら
けものがしりをなでてくし
布団で寝ようと思ったら
けものが中で寝ているし

世間の常識 みんなの知識
おれの未来はどこだ?
世間の常識 みんなの知識
おれの未来はどこいった?


ジョージというのは
常識人という
意味合いを込めたジョーク。

実際は
給湯器、炊飯器はあったし
パソコンも
ウィンドウズだったけど。

そこは面白く
フィクションも交えてみた。

トイレで尻を撫でていく獣…
というのは
うちの猫のこと。

なにしろ最強の獣だし(笑)。

携帯が圏外というのは、本当。

友人が
どうしても携帯を使いたい…!
というので。

林道を登っていくと
ゴルフ場の端っこに出るから。

そこまで行けば
アンテナ立つかもよ?と
教えてあげたら
友人はてくてくと歩いていった。

帰ってきて
「アンテナ立ったよ〜」
って、すごく
ほっとした顔を
してたのが印象的だった。

常識が覆ってしまって
心細い思いを
してたのだと思う(笑)。

その時思った。

私は、その友人から見たら
非・常識な生活を
しているなのだなと。

でも、それが
私の日常になっている。

そのことに
気付かされた出来事だった。