20代半ばで
私は
パソコンサポートの
会社を立ち上げた。
独立したい気持ちは
昔から強かったと思う。
組織に馴染むことも
どうしても無理だった。
一国一城の主
自分で会社をやるというのは
それなりに大変だった。
でも
とてもやりがいのあることだった。
「一国一城の主になった」
…という言葉が
私の中に湧き上がってた。
野心家としての一面も
強く表に出ていたと思う。
音楽活動も
並行して続けてた。
東京都内のライブハウスで
歌う機会も多かった。
昼間は仕事をしていたから
ライブのある夜は
ギターを持って
仕事に行ったりした。
忙しかったけど
それが苦ではなかった。
むしろ、そのくらい
予定が詰め込まれていないと
自分が
崩れてしまいそうだった
…のだと思う。
姉
姉とは
力関係が逆転していた。
子どもの頃は
姉からいじめられていたけど。
大人になってからは、姉は
私に愚痴や相談を
してくるようになった。
私は
いじめ返したことはないけど…。
きつい言い方をしたことも
多かった…と思う。
今思えば
もっと優しい言い方が
あったのではないか…。
そんなふうにも思う。
でも当時は
私自身に
余裕がなかった…。
それが精一杯だった。