第1章: 差し込む光: 小章1

差し込む光

中学に入ると
私の性格は
ガラリと変わった。

いじめる立場にはならなかったけど
言いたいことはストレートに
誰にでもいう…。

そんな性格になったので
同学年から
ひどく嫌われることとなった。

でも
家では母親に言い返したりは
できないままだった。

母への恐怖は続いてた。

実際、母の言動は
ハラスメントという形で
私を傷つけてたから。

これは、この先
私が30代の頃
母がくも膜下出血で
倒れるまで続いていく…。

ただ、前述のとおり
学校では無敵感に満ちていたので
例えば、石を投げられたり
死ねと書かれた張り紙を
されたりしても。

不思議と中学時代は
いじめられているとは
感じていなかった。

それに私は出会った!
それは1本のフォークギター。

その後の私の生き方に
大きく影響を与えた楽器。

私はそれを手にしたときに
「自分でオリジナル曲を作る」
…という意志が自然と湧いた。

ほんとうに。
そうすることが当然…
とでもいうように。
その意志はやってきた。

後から思えば
それは抗えない何かからの
メッセージだったのかもしれない。

当時はまだ
そういう方面での
〝覚醒〟の自覚はなかったので
単に自分の意志だと
思っていたけど…。

最初は練習のために
コピー曲をやった。

もちろん、それも
楽しい時間だった。

でも、ある程度
弾けるようになると
すぐに作詞作曲を始めた。

私の創作の始まりだった。