発覚
永沈(ようちん)に落ちた
人類の歴史は
EDENに叛いた
人類の罪であり
報いであり…。
そして、エデンにおいては
最も災いである。
--- 前号までのあらすじ ---
EDEN神が、神の日によって起こした世界、エデン。そこに住む人々は、以前の世界(人世)での記憶をなくし、日々を平和に暮らしている。区画B-3に住む滝は、ある日、所属する会所から呼び出され、会所に出向くが…。
発覚の目次
- 発覚
- 斜視
- ルミネッセンス
- 岐路
- カナン
- 感情
会所に呼び出された僕。理由も告げられないままフォーラムで追い詰められていく。提示された一枚の記録が、日常を非日常に変える。
その映像は確かに僕の作品だった。だがそれがそこにある理由も意図も、説明されないまま、僕の内側だけが静かに暴かれていく。
完成を望まれる作品と、迫られる契約。僕は流されるまま筆を取り、自分の内側にあった光を手放してしまう。
契約を終え会所を出た僕は、与えられた世界と自分の思考の間で立ち止まる。左か右か、その選択が静かに迫る。
祝福の地と呼ばれる未完成区画〈カナン〉。赤に満ちた世界で、僕の身体と感覚が悲鳴を上げる。
〈カナン〉のバー〈シナイ〉で、畠さんと向き合う僕。軽口の裏で、触れてはいけない何かが静かに熱を持ち始める。