神威
BC:2099 :SUMMER
世界は、神の支配下にあった
神の名はEDEN(エデン)。
それは
全知全能なる
絶対主権を持つ者の徴(しるし)。
神の民は、皆、
EDENの園に住む
賢者(けんじゃ)なり。
神威の目次
- 覚醒
- call
- 欠片
- 風景Ⅰ
- 風景Ⅱ
- 風景Ⅲ
半覚醒のまま目覚めた僕。散らかった部屋と冷たい空気の中、あってはならない記憶が見え隠れする。
アルファ・オメガを起動し、コーヒーを淹れる朝。突然の呼び出しが、静かな日常を少しずつ揺らし始める。
色と音の欠片に揺れる僕。忘れられた過去と〝汚れ〟の気配が、静かなエデンの日常から顔を覗かせる。
翠壁に囲まれたエデンの区画。秩序ある風景の中で、僕は自分が周りと少し違うことをいつも突きつけられる。
C-1の商店街を抜け、ライナーに乗る僕。流れる風景の色が揺れるたび、言葉にできない記憶の欠片が胸をかすめる。
ライナーの車内、他人の会話に紛れ込み、僕は善意と制度の狭間で取り残されている感覚に囚われる。